シンデレラ
本文約7,100字 ・ 読了時間 約15分
あらすじ(AIが作成しました)
新しい母と姉たちに冷遇され、燃えがら姫と呼ばれながらも健気に生きるシンデレラは、魔法使いから授かった衣装で王子の舞踏会へ向かう。真夜中に帰る際、片方のガラスの靴を落とした彼女を探す王子の布告により、持ち主として見出された彼女は、意地悪な家族を許して王子と結ばれる。
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シンデレラを讃う
神につながる心持つ
世にも可憐なシンデレラ
雨風つよくあたるとも
心の花は散りもせず。
魔法の杖の一振に
たちまち清き麗姿
四輪の馬車に運ばれて
夢のお城へいそいそと。
時計の音におどろいて
踊る王子のそば離れ
あわてて帰るその時に
脱げたガラスの靴ひとつ。
靴は謎とく鍵の役
捜し出されたシンデレラ
お城に迎え入れられて
心の花ぞかがやきぬ。
燃えがら姫
ある晩、お父さまから、
『今度、お母さまがいらっしゃることになったよ。』
と、聞かされた時、シンデレラはお父さまがびっくりなさったほど大きな声で、
『まあ、うれしい!』
と、いって、いきなりお父さまに飛びついて、頬ずりをしながら、
『お父さま、ありがとう、ありがとう!』
と何度も何度もお礼をいいました。
ほんとに、長い間、シンデレラはお父さまと二人で暮して来て、お母さまの愛に飢えきっていました。お母さまのいない家庭は、炉に火が消えているのと同じようなもので、なんとなくもの足らないものですが、いよいよこれで望がかないました。シンデレラは、うれしくてうれしくて堪りません。それで、お父さまに向かって、いろいろと今度来るお母さまについて尋ねるのでしたが、お父さまはにこにこ笑って、
『お前をかわいがってくれるというので、貰う気になったのだよ。だから、どんなお母さまかたいていわかるだろう。おまけにね、いい姉さんを二人連れて来るよ。』
シンデレラは、いよいようれしくなりました。お父さまのお言葉で、どんないいお母さまか、たいてい想像がつきました。それに、二人のお姉さんができるというのです。こんなうれしいことはありません。春の潮のように、新しい幸福が、胸に押し寄せて来るのでありました。