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TORENDIA

イーリアス

本文約367,000字 ・ 読了時間 約734分

あらすじ(AIが作成しました)

トロイアの戦場において、アカイア軍の元帥アガメムノーンが、神アポローンの祭司の娘を奪ったことを発端に、武勇に秀でるアキリュウスとの激しい対立が生じる。この争いに怒ったアキリュウスが戦線を離脱し、戦況が変化する中で戦士たちが激闘を繰り広げる。物語はアカイア軍とトロイア軍の壮絶な攻防を描き、やがてトロイアの将ヘクトールの葬儀が盛大に営まれるまでの一連の戦乱の模様と、神々の思惑に翻弄される英雄たちの運命を綴る。

ホーマー Homer

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第一歌

詩神への祈。 題目の略示。 アポローンの祭司其女クリュセーイスの贖を求めてアガメムノーンに辱めらる。 祭司の祈に依りアポローン疫癘をアカイア陣中に湧かしむ。 豫言者カルハースの説明。 アガメムノーンとアキリュウスとの爭。 アガメムノーン祭司の女を返し、其代償として先にアキリュウスの獲たるブリイセーイスを奪ふ。 アキリュウス怒り、部下を率ゐて水陣に退く。 神母テチス其哀訴を聞き、ヂュウスの救を乞ふことを約す。 クリュセーイスの解放。 神母オリュンポスに登り、ヂュウスに哀訴して聽かる。 ヂュウス約すらく、アキリュウスの屈辱を雪ぐ迄はトロイア軍に戰勝を許すべしと。天妃ヘーレー之を悟りて天王と爭ふ。 ヘープァイストス之を和解せしむ。

*神女よ歌へ、アキリュウス・*ペーレーデース凄じく

燃やせる瞋恚――その果は*アカイア軍におほいなる

禍來たし、勇士らの猛き魂*冥王に

投じ、彼らの屍を野犬野鳥の餌と爲せし

すごき瞋恚を(斯くありてヂュウスの神意滿たされき) 5

*アートレ,デース、民の王、および英武のアキリュウス、

猛けり*爭ひ別れたる日を吟詠の手はじめに。

1 詩神ムーサ(複ムーサイ) 1 ペーレーデースとはペーリュウスの子の意。 2 正しく曰はばアカーイアー。當時はグリースの名稱無し。國民はアカーイオス(複アカーイオイ)又アルゲーオイ又ダナオイとも呼ばる。 3 冥府の王アイデース或はハイデース、いつもペルソーナとして冥府を見る。XXIII244に初めて冥府となす。 6 アートレーデースを縮む。,は省略の記號、以下皆同樣、アートレーデースはアトリュウス(又アートリユウス)の子の意、アトレーデースとも他の詩歌には發音す。ホメーロスの詩に於ては必ずアートレーデース。(Brasse's Greek Gradus) 7 「爭ひ別れたる日」のこのかた「ヂュウスの神意滿たされき」と解する人々あり。

いづれの神ぞ、爭を二雄の間に起せしは?

そはレートーとヂュウスとの*生める子――彼は其祭司

クリュセーイスを恥ぢしめしアートレ,デースにいきどほり、 10

陣に疫癘湧かしめぬ、斯くて衆軍亡び去る。

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