他計甚※[#「麾」の「毛」に代えて「公の右上の欠けたもの」、第4水準2-94-57](竹島)雜誌
本文約10,300字 ・ 読了時間 約21分
あらすじ(AIが作成しました)
松浦武四郎が編集した本書は、所在が不明確で知識人も稀な竹島について、日本や中国の文献を引用しつつ、その地理、地形、産物、往時の渡海事情などを綴る。朝鮮半島との位置関係や領有の歴史を考察し、海防と経済的利益の観点から、この島の価値と現状を論じる。漁師や猟師の伝聞に基づきつつも、信頼できる文献を参照して情報を集約し、日本の領土に対する地理的知識の重要性を説く一冊である。
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凡例
一 地理の肝要なる事、不肖今贅するに及ばず、皆しる處にして、頃年其事に識者心を盡さるゝ所の堅こうにし而龍動の繁昌、巴里斯の美麗人々皆しらざる者なし。山海數萬里を隔(て)其地の盛衰動亂も月を越ずしてしる。豈是太平の餘澤ならず(や)。然るに其知ると知らざると竹島なる物未だ誰も是を説く人なし。また知る人も稀なり。去る癸丑の秋より籌海の書數十篇を見るに、蝦夷、樺太、續て伊豆七島、無人島に及ぶ物有れどもまた竹島に及ぶ類を見ず。依而此一卷を編輯して以て竹島雜誌と名を冠しむるもの也。 一 其編澄習といへども街説里譚を不レ用。惣而引用の書に據て編す。其書の荒證に比すべき物は是我の杜撰にあらざれば閲者見ゆるし給え。 一 雖レ然其引用る處の事、もと漁夫獵人の話しを以て記したる物のみなれば、之杜撰は取べきなしといへども之陶金家の書せし北海隨筆も、後林子平氏三國通覽を著す原書となりしも同日の談なるべし。閲者敢て蔑視し給ふことなかれ。 明治三庚午の年後三日於二東京日比谷の馬角齋一誌るす 松浦武四郎弘 [#改ページ]
引用書目 一 日本風土記
一 日本輿地路程圖
一 現存六帖
一 懷中抄
一 東涯隨筆
一 草蘆雜談
一 金森建策筆記
一 宗對馬守義功家譜
一 隋書
一 大清一統圖
一 北史
一 伯耆民談
一 竹島圖説
一 太平年表
一 長兵衞竹島ばなし
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他計甚(日本風土記)また竹島と書は、此島(東の方大坂浦に有)に大竹籔有。其竹極めて大なるは周圍二尺斗なるものあり(竹島圖説)。よつて號るや。舳〔※[#「身+冉」、U+2822D、517-2]〕羅島〔國〕(隋書)等のまた名有。