TRENDIA CLASSIC

手紙

坂本龍馬

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おとめさんにさし上る。

兼而申上妻龍女ハ、望月亀弥太が戦死の時のなんにもあい候もの、又御国より出候もの此家ニて大ニセ話ニなり候所、此家も国家をうれへ候より家をほろこし候也。老母一人、龍女、いもと両人、男の子一人、かつへ/\ニて、どふもきのどくニて、龍女と十二歳ニなる妹と九ツニなる男子をもらい候て、十二歳の妹名きみへ、男子太一郎ハ摂州神戸海軍所の勝安房ニ頼ミたり。龍女事ハ伏見寺田や家内おとせニ頼ミ候。(是ハ学文ある女尤人物也。)今年正月廿三日夜のなんにあいし時も、此龍女がおれバこそ、龍馬の命ハたすかりたり。京のやしきニ引取て後ハ小松、西郷などにも申、私妻と為レ知候。此よし兄上ニも御申可レ被レ遣候。御申上なれバ、

[#ここから2段組み]

京師柳馬場三条下ル所、 楢崎将作(死後五年トナル。)

右妻存命

私妻ハ則、将作女也。

今年廿六歳、父母の付

たる名龍、私が又鞆トあらたむ。

[#改段]

此所にすミしが、

国家のなんとともニ

家ハほろびあとなく

なりしなり。

[#ここで段組み終わり]

正月廿三日ののちナリ。

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