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TORENDIA

知的作用と感情と

本文約3,700字 ・ 読了時間 約8分

あらすじ(AIが作成しました)

知的作用と感情との相関を論じる。従来の心理学は意識内容と心的働きという主知論的な二極分化に偏り、感情の本質を捉えきれていないと指摘する。著者は、意識内容と心的働きの分極が未分化である「AC不分極」に感情の特性を見出し、それが精神生活の根源的な様相であると定義する。知的作用もこの感情という素地の上に成り立つ統一的な経験であることを示し、感情的な基盤から精神生活の全体を再考する視点を提示する。

増田惟茂

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🎧 知的作用と感情と / 朗読音声: VOICEVOX:玄野武宏

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知的作用について吾々は二つの方面を區別する事が出來る。一つは働き、又は機能であつて、他は意識内容である。見る、聞く等の樣な知覺の働は前者であり、色、形、音等感覺とか知覺表象とか云はれるものは後者である。想起、想像、思考等は前者であり、記憶像、想像に浮べるもの即ち想像表象、概念等は後者である。

其内前者即ち心的働きの方は無視される傾がある。私はこれを心的働きの自己無視の傾向と呼んで居る。吾々が知覺する時、吾々の意識に表はれるものは色や形や音或は其複合體である。「意識に表はれる」などと云ふのは反省の結果であつて、素朴的な經驗に於いては色や形や音等がそこに在るのである。知覺の働きを離れて、或はそれが無視せられて、色や形等が只對象としてそこに見出されるのである。

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