TRENDIA CLASSIC
驛傳馬車
アーヴィング
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いざ、これより樂しまむ、
仕置を受くる憂なく、
遊びたのしむ時ぞ來ぬ、
時ぞ來ぬれば、いちはやく、
讀本などは投げ捨てて行く。
――學校休暇の歌
前章で述べたのは、イギリスに於けるクリスマス祝祭に就ての幾つかの一般的な觀察であつたが、今わたしは誘惑を感ずるままに、その具體的な例證として田舍で過したクリスマスの逸話を記してみたいと思ふ。讀者が之を讀まれる際に、わたしから辭を低くして切に願ふのは、いかめしい叡知はしばらく忘れて純一な休日氣分にひたり、愚かしきことをも寛き心を以て許し、ひたすら愉樂をのみ求められんことである。