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TORENDIA

関牧塲創業記事

本文約20,600字 ・ 読了時間 約42分

あらすじ(AIが作成しました)

徳島での安穏な生活を離れた関寛は、北海道十勝の未開地へと向かう。医業の経験しかない老夫婦が、国への恩返しと社会貢献を志し、困難な環境下で牧場経営に挑む姿を綴る。周囲の反対を押し切り、粗末な小屋で不自由な生活を送りながら開墾を始め、自然災害や家族の出征といった苦難に直面する。本作は、地獄のような過酷な労働と夜の休息の対比を通じて、開拓の現実と人としての本分を説き、理想とする農牧村落の建設を目指す日々を描く。

関寛

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創業記事端書

世の中をわたりくらべて今ぞ知る

阿波の鳴門は浪風ぞ無き

予は第二の故郷として徳島に住する事殆んど四十年、為に数十回鳴門を渡りたるも、暴風激浪の為めに苦しめらるる事を記憶せざるなり。然るに今や八十一歳にして既往を回顧する時は、数十回の天災人害は、思い出すに於ても粟起するを覚うる事あり。然れども今日迄無事に生活し居るは、実に冥々裡に或る保護に頼るを感謝するのみ。

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