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TORENDIA

我信念

本文約4,200字 ・ 読了時間 約9分

あらすじ(AIが作成しました)

自身が帰依する如来への信について綴る随筆。著者は、能信である信念と所信である如来が一体であることを説く。自力の無効を悟り、人生の窮極において如来を信じるに至った経緯を語り、煩悶苦悩を払拭する救済的な効能や、無限の慈悲、智慧、能力を持つ如来に一切を寄託する安らぎを説く。人倫道徳の追求がもたらす不可能という苦しみから、如来への信頼によって解放される心境と、現世における最大幸福としての信念の在り方を示す。

清澤滿之

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🎧 我信念 / 朗読音声: VOICEVOX:春日部つむぎ

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私は常々信念とか如來とか云ふことを、口にして居ますが、其私の信念とは如何なるものであるか、私の信ずる如來とは如何なるものであるか、今少しく之を開陳しようと思ひます。

私の信念とは、申す迄もなく、私が如來を信ずる心の有樣を申すのであるが、其に就いて、信ずると云ふことゝ、如來と云ふことゝ、二つの事柄があります。此の二つの事柄は、丸で、別々のことの樣にもありますが、私にありては、さうではなくして、二つの事柄が全く一つのことであります。私の信念とは、どんなことであるか、如來を信ずることである。私の云ふ所の如來とは、どんなものであるか、私の信ずる所の本體である。分けて云へば、能信と所信との別があるとでも申しませうか、即ち、私の能信は信念でありて、私の所信は如來であると申して置きませう。或は之を信ずる機と、信ぜらるゝ法との區別であると申してもよろしい。然し、能所だの、機法だの、と云ふ樣な名目を擔ぎ出すと、却て分ることが分らなくなる恐れがあるから、そんなことは、一切省いて置きます。

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