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TORENDIA

猟官運動

本文約400字 ・ 読了時間 約1分

あらすじ(AIが作成しました)

御一新の頃は禄で食べていけたから猟官の必要もなかったが、今の政党員の多くは無職ゆえに官を求めると指摘し、山林に引きこもろうとした西郷隆盛の潔さと対比する勝海舟の談話。

勝海舟

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🎧 猟官運動 / 朗読音声: VOICEVOX:青山龍星

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併し、何にせよ今度の政変は、第二維新だ。猟官の噂もだんだん聞くが、考へて見れば、是れも無理はない話しさ。それは御一新の際には、武士が皆な家禄を持つて居たから遊んで居ても十分食へたのだ。尤も脱藩の浪士などの間には、不平家も少しはあつたが、大抵な人は所謂恒の産があつたから、そんなに騒がなくつてもよかつたのだ。西郷などは、固より例外だが、それは流石に立派なもので、幕府が倒れた時に、最早平生の志を遂げたのだからこれから山林にでも引き籠つて、悠々自適、風月でも楽んで、余生を送らうと云ひ出した位だ。処が今の政党員は、多くは無職業の徒だから役人にでもならなければ食へないのさ。だからそれは猟官もやるがよいが、併し中には何んの抱負もない癖に、つまり財政なり外交なり、自分の主張を実行するために、就官を望むのではなくて、何んでも善いから月給に有り就きさえすればよいといふ風な猟官連は、それは見つともないよ。

完

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