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TORENDIA

感応

本文約1,100字 ・ 読了時間 約3分

あらすじ(AIが作成しました)

パリで共に自炊生活を送るハワイ生まれの米国人留学生が、かつて故郷で体験した不思議な出来事を語る。南北戦争に従軍した従兄が戦場で負傷し、死線を彷徨っていた際、遥か離れた伯母の家でその声が響き渡ったという実体験。遠く離れた者同士の精神的感応を巡る一風変わった怪談を綴る。

岩村透

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🎧 感応 / 朗読音声: VOICEVOX:玄野武宏

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私がまだ巴里で画生をしていた時分は、一緒に部屋借りをしていたのは、布哇生れの米国人であった。この人の描いた画は、日本でも誰か持っている人があるだろうが、中々巧いもので、殊に故郷の布哇で有名な、かの噴火口の夜景が得意のものであった。この人は彼地有名の銀行家ビショップ氏の推薦により、特に布哇出身の美術家を養成する目的で、この巴里の美術学校へ送られたのである。私はこの男と共に、巴里の一寓に住まって、朝夕皿を洗ったり、煮物をしたりして、つまり二人で自炊生活を営んでいたのであった。食後の休みなどには、種々の世間談も初まったが、この怪談というものは、何れの人々も、興味を持つものとみえて、私等は或晩のこと、偶々それを初めたのであった。

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