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TORENDIA

あるるかんの死

本文約220字 ・ 読了時間 約1分

※本文が短いため「あらすじ」は省略いたします。

森川義信

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🎧 あるるかんの死 / 朗読音声: VOICEVOX:青山龍星

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眠れ やはらかに青む化粧鏡のまへで

もはやおまへのために鼓動する音はなく

あの帽子の尖塔もしぼみ

煌めく七色の床は消えた

哀しく魂の溶けてゆくなかでは

とび歩く軽い足どりも

不意に身をひるがへすこともあるまい

にじんだ頬紅のほとりから血のいろが失せて

疲れのやうに羞んだまま

おまへは何も語らない

あるるかんよ

空しい喝采を想ひださぬがいい

いつまでも耳や肩にのこるものが

あつただらうか

眠るがいい

やはらかに青む化粧鏡のなかに

死んだおまへの姿を

誰かがぢつと見てゐるだらう

完

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