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TORENDIA

演習一

本文約250字 ・ 読了時間 約1分

※本文が短いため「あらすじ」は省略いたします。

竹内浩三

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🎧 演習一 / 朗読音声: VOICEVOX:九州そら

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ずぶぬれの機銃分隊であった

ぼくの戦帽は小さすぎてすぐおちそうになった

ぼくだけあごひもをしめておった

きりりと勇ましいであろうと考えた

いくつもいくつも膝まで水のある濠があった

ぼくはそれが気に入って

びちゃびちゃとびこんだ

まわり路までしてとびこみにいった

泥水や雑草を手でかきむしった

内臓がとびちるほどの息づかいであった

白いりんどうの花が

狂気のようにゆれておった

ぼくは草の上を氷河のように匍匐しておった

白いりんどうの花が

狂気のようにゆれておった

白いりんどうの花に顔を押しつけて

息をひそめて

ぼくは

切に望郷しておった

完

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