鈍走記(草稿)
本文約1,000字 ・ 読了時間 約3分
あらすじ(AIが作成しました)
戦時下における若者の日常や、自己の内面、社会に対する鋭い洞察を断章形式で綴る。生への執着、戦争の無意味さ、人間や芸術への独自の視点を、ときに諧謔を交えながら語る。日常に潜む些細な出来事や、個人の振る舞いを通じて、窮屈な時代状況の中で人間がどのように存在し、思考し得るかを多様な角度から描き出している。著者の身辺的な告白と、時局への反骨精神が同居する思索的な一編である。
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1 生まれてきたから、死ぬまで生きてやるのだ。ただそれだけだ。 2 日本語は正確に発音しよう。白ければシロイと。 3 ペリオド、カンマ、クエッションマアク。でも、妥協はいやだ! 4 小さい銅像がちょうちょうとあそんでいる。彼はこの漁業町の先覚者だった。 5 四角形、六角形、そのていたらくをみよ。 6 バクダンをもってあるいていた。生活を分数にしていた。 7 恥をかいて、その上ぬりまでしたら、かがやき出した。 8 私は、機関車の不器用な驀進ぶりが好きだ。 9 もし、軍人がゴウマンでなかったら、自殺する。 10 どんなきゅうくつなところでも、アグラはかける。石の上に三年坐ったやつもいる。 11 みんながみんな勝つことをのぞんだので、負けることが余りに余った。それをみんなひろいあつめたやつがいて、ツウテンジャックの計算のように、プラス・マイナスが逆になった。 12 戦争は悪の豪華版である。 13 戦争しなくとも、建設はできる。 14 飯屋のメニュウに「豚ハム」とある。うさぎの卵を注文してごらんなされ。 15 哲学は、論理の無用であることの証明にやくだつ。 16 女は、バカなやつで、自分と同じ程度の男しか理解できない。しようとしない。 17 今は、詩人の出るマクではない。ただし、マスク・ドラマはそのかぎりにあらず。 18 注訳をしながら生きていたら、注訳すること自身が生活になった。曰く、小説家。 19 批評家に曰く、批評するヒマがあったら、創作してほしい。 20 子供は、注訳なしで、にくいものをにくみ、したいことをする。だから、すきだ。 21 ぼくはずるい男なので、だれからもずるい男だと言われないように、極力気をつかった。 22 ぼくは、おしゃれなので、いつもきたないキモノをきていた。ぼくは、おしゃれなので、床屋がぼくの頭をリーゼントスタイルにしたとき、あわてた。 23 ぼくは、自分とそっくりな奴にあったことがない。もしいたら、決闘をする。 24 親馬鹿チャンリンは、助平な奴である。 25 ベートホベンがつんぼであったと言うことは、音痴がたくさんいることを意味するかしら。 26 ちかごろぼくの涙腺は、カランのやぶけた水道みたいである。ニュース映画を見ても、だだもり。 27 人生である。 28 このおれの右手をジャックナイフでなぶりころしにしてやる。おれは、ひいひいとなきわめいて、ネハンに入る。 29 どこへ行ってもにんげんがいて、おれを嗤う。おれは、嗤われるのはいやだけども、にんげんをすきだ。 30 人相学と映画学とは一脈相通じる。 32
完