ベートーヴェンの生涯
本文約2,600字 ・ 読了時間 約6分
あらすじ(AIが作成しました)
音楽は一切の智慧よりも高い啓示であると説き、自由と進歩を芸術の目標に掲げたベートーヴェンによる書簡や日記を収める。作曲にあたっては全体を常に眼前に据え、霊的な閃きを重視し、後からの修正を否定する姿勢を貫く。また、バッハやモーツァルトへの敬意や、弟子への教育方針を語るほか、自身の芸術に対する批判を気にも留めない強い信念を示し、音楽家として生きる覚悟と哲学を多角的に綴ることでその生涯の精神的な核心を描く。
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven、ロマン・ロラン Romain Rolland
💰 この本を応援する(投げ銭)
音楽について
Il n'y a pas de rgle qone ne peut blesser cause de Schner
「さらに美しい」ためならば、破り得ぬ(芸術的)規則は一つもない。
原注――最後の「さらに美しい」Schner だけがドイツ語で書かれ、他はフランス語で書かれている。
音楽は人々の精神から炎を打ち出さなければならない。
音楽は、一切の智慧・一切の哲学よりもさらに高い啓示である。……私の音楽の意味をつかみ得た人は、他の人々がひきずっているあらゆる悲惨から脱却するに相違ない。
(一八一〇年、ベッティーナに)
神性へ近づいて、その輝きを人類の上に拡げる仕事以上に美しいことは何もない。
なぜ私は作曲するか?――〔私は名声のために作曲しようとは考えなかった〕私が心の中に持っているものが外へ出なければならないのだ。私が作曲するのはそのためである。
(ゲーリングに)
「霊」が私に語りかけて、それが私に口授しているときに、愚にもつかぬヴァイオリンのことを私が考えるなぞと君は思っているのですか?
訳者注――提琴家シュッパンツィッヒが「ベートーヴェンの作るヴァイオリン曲は 〔tonschn いい音色に弾きにくい」と不平をこぼしたのに対するベートーヴェンの答えである。ロマン・ロラン著『復活の歌』(一九三八年)第一巻・一八〇頁参照〕
私のいつもの作曲の仕方によると、たとえ器楽のための作曲のときでも、常に全体を眼前に据えつけて作曲する。
(詩人トライチュケに)
ピアノを用いないで作曲することが大切であります……人が望みまた感じていることがらを表現し得る能力は――こんな表現の要求は高貴な天性の人々の本質的な要求なのですが――少しずつ成長するものです。
(オーストリアのルードルフ大公に)