TRENDIA CLASSIC

労働者農民の国家とブルジョア地主の国家

宮本百合子

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はしがき

一、現在のソ同盟の労働者・農民の生活

二、ソヴェト同盟の兄弟たちは、どんな闘争を通じて勝利を得たのか

三、ソヴェト同盟の国家体制と日本の国家体制

はしがき

去る九月十八日、日本、満州国の全土にわたって、支配階級の命令に基いて、「満州事変」一週[#「週」はママ]年記念の祝賀と示威が行われた。ブルジョア新聞は号外を発行し、戦死者の慰霊祭が各地で催され、赤松一派の天皇[#「天皇」に×傍点]主義的ファシストは「忠君[#「君」に×傍点]愛国[#「国」に×傍点]」の示威行列をもって天皇[#「天皇」に×傍点]に忠誠を誓った。労働者・農民・勤労者大衆は、戦争によって益々、窮乏のどん底に追いこまれ、一切の反抗が、非常時の名によって、憲兵と警吏の手でふみにじられているとき、支配階級とその一切の手先は、戦争一週[#「週」はママ]年を祝賀したのである。そして、「挙国一致、軍民一体、只管に皇軍使命の達成に邁進すべきことを、切に祈念する次第である」(荒木陸相、九月十八日、読売新聞)と云い、ブルジョア地主的政府[#「政府」に×傍点]の侵略政策の強化を新たに誓ったのである。

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