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TORENDIA

愛と平和を理想とする人間生活

本文約1,200字 ・ 読了時間 約3分

あらすじ(AIが作成しました)

芥川龍之介の言葉を引き合いに、人生における欲望や理想の意義を考察する。静かな場所への旅行や理想の住居を求める私的な願望を綴りつつ、地上における普遍的な理想として愛と平和の融合を掲げる。人間生活においてこれらが学問的な論理としてではなく、誰もが理解する常識として定着することの重要性を説き、争いの絶えない現実と理想との乖離について論じる。

宮本百合子

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🎧 愛と平和を理想とする人間生活 / 朗読音声: VOICEVOX:青山龍星

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芥川さんでしたか「私達の生活の側に天国をもって来るとしたら、きっと退屈してしまって、死んでしまいたくなるだろう」って云われたように覚えてますが、それは私も同感に思います。ですから理想などというものは、実現されるまでのその間が楽しいものであって、充されてしまったら存外つまらぬものかもしれません。けれどもどんな人にも慾望や理想はいくらかずつは持っていましょうし、またそこに人生の面白味があるのではないでしょうか。

私のえがいているもの――そうですね、私は慾張りの方ですから、随分いろいろな慾望がありますけれど、日常の生活でいえば、さしあたり静かなところへ旅行したいと思っています。同じ旅行でも関西方面より北の方がいいと思います。大阪、京都などのような都会は、違った文化が見られて悪るくはないと思いますが、旅として見て、東海道あたりの海が見え、松があるといった美しいだけで、唯長々と眠につづいている整然とした風景よりも、変化のある北の方が好ましいと思います。

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