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TORENDIA

希臘及び羅馬と香料

本文約1,300字 ・ 読了時間 約3分

あらすじ(AIが作成しました)

古代希臘から羅馬にかけての香料文化を論じる。神聖視された香料が希臘の上流社会で日常的に愛好された経緯を辿り、その風習が羅馬へ波及した際の消費状況を描く。贅を極めた香油の塗布習慣や多様な香料の調合、さらに羅馬市民による薔薇への異常とも言える情熱を具体例と共に記す。古代社会における芳香への美意識や、当時の香料が持つ経済的・社会的側面を明らかにする。

加福均三

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🎧 希臘及び羅馬と香料 / 朗読音声: VOICEVOX:青山龍星

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希臘の大昔には美しい『にほひ』は神聖なる存在として貴ばれた。そして香料に関しての諸般の知識は美の神アフロディーテの使ひ女エオーネの無分別から人間界に過つて伝へられたと云はれて居る。それは兎も角も、昔の希臘では上流人は特に香料を愛好し、毎日香油を身体にぬる風習があり、従つて希臘全盛時代に於ける香料の消費額は莫大なものであつた。神々を祭るに必ず香料香華を捧げ、葬儀や祝祭に際しては特によい香料や香水を多量にふりまくのが自慢であつた。殊に大饗宴の時には主客諸共に香り高き薔薇の花冠を戴き、宴席を花綱で飾り、別に香炉を設けて薫香や香木を焚き、食物や飲料等迄も薔薇の花や薫の花で賦香すると云ふやうな次第であつた。

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