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TORENDIA

利根川の一夜

本文約5,600字 ・ 読了時間 約12分

あらすじ(AIが作成しました)

叔父の案内で利根川の鮭捕りを見物に出かけた一行は、川辺の船中で夜を明かす。暗い水面に網を張り、鈴の音を合図に鮭の動きを察知して網を引き上げるという手法で、彼らは銀色に輝く鮭が獲れる様子を目の当たりにする。夜の静寂の中、酒や軽食を楽しみながら川の生活に触れ、朝を迎えるまで三度の捕獲を見届けた語り手は、その鮮やかな光景に少なからぬ満足を覚えながら、獲物と共に家路につく。

長塚節

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🎧 利根川の一夜 / 朗読音声: VOICEVOX:青山龍星

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叔父の案内で利根川の鮭捕を見に行くことになつた、晩飯が濟んで勝手元もひつそりとした頃もうよからうといふので四人で出掛けた、

叔父は小さな包を背負つて提灯をさげる、それから河は寒いと可かないからと叔母が出して呉れた二枚のどてらを、うしろのちやんと呼ばれて居る五十格恰の男が引つ背負つてお供をする、これは提灯と二升樽とをさげる、從弟の十になる兒と自分とは手ぶらで蹤いて行く、

荷物を背負つた二人の樣子が才藏か何かのやうだといふので下婢供が頻りに笑ひこけるのである、うらのとぼ口を出て、落葉した梅の樹の下を木戸口へ出る頃までそれが聞えた、

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