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TORENDIA

フランダースの犬

本文約33,400字 ・ 読了時間 約67分

あらすじ(AIが作成しました)

ベルギーの小さな村アンデルスで、貧しい祖父と暮らす少年ネルロと、過酷な労働から救い出した老犬パトラッシュは、互いに支え合いながらささやかな日々を送る。画家を夢見るネルロは、憧れのルーベンスの絵画を一目見たいという願いを抱き、厳しい現実の中で懸命に生きる。本作は、深い絆で結ばれた孤独な少年と犬が、心を通わせながら歩む情愛と、名声や成功を追い求めつつも報われない過酷な運命を描く。

マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee

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ネルロとパトラッシュ――この二人はさびしい身の上同志でした。

ふたりともこの世に頼るものなく取り残されたひとりぼっち同志ですから、その仲のいいことは言うまでもありません。いや、「仲がいい」くらいな言葉では言いあらわせません。兄弟でもこれほど愛し合っている者はまずないでしょう。ほんとにこれ以上の親しさはかんがえられないほどの間柄でした。しかも、ふたり、と言っても人間同志ではないのです。ネルロは、フランスとベルギーの境を流れるムーズ河の畔の田舎町アンデルスに生れた少年。パトラッシュは、フランダース産の大きな犬なのです。このふたりは、年数から言ったら、いわゆるおなじ年ですが、一方はまだあどけない子供ですのに、一方はすでに老犬の部類に入っています。ふたりが友達になったそもそものはじまりは、お互いに同情し合ったのがもとで、日を経るにしたがって、その気持はますます深まり、今ではもう切っても切れない親しさにむすびついてしまいました。

村はずれの小さな小舎、それがふたりの家でした。

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