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TORENDIA

獄中への手紙

本文約223,700字 ・ 読了時間 約448分

あらすじ(AIが作成しました)

巣鴨拘置所に収監中の夫へ宛てた書簡を収める。検閲下での生活の変化や自身の健康状態、日々の細やかな思索を綴り、離れて暮らす夫への変わらぬ愛情や信頼を伝える。また『暗夜行路』を読み解き、作中の人物の心情や行動に対して独自の見解を示す。療養中の手術体験や死を意識した際のエピソードを通じ、生への執着と夫婦の絆を真摯に描く。日常の風景や読書、季節の移ろいについて語りながら、互いの無事を祈り続ける様子を記録する。

宮本百合子

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一月八日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕

第二信 きょうは風がきついけれどもいい天気。二三日あっちこっちしていて、こうやって机に向ってゆっくりこれを書くのがいい心持です。きのうはあれから気分でもわるくなりませんでしたか? 熱が出たりしなかったでしょうか。割合いい顔つきをしていらしたので安心です。

きのうお話した生活の変化のこと(自注1)について、もうすこしくわしく私のプランを申します。二日に書いた手紙には、びっくりした気持がきっとつよく出ているでしょう。フームと、びっくりしないで、びっくりしたから。

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