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TORENDIA

古事記

本文約95,800字 ・ 読了時間 約192分

あらすじ(AIが作成しました)

宇宙の始まりから神々が国土を生み出す過程、天皇の系譜、そして天下統一に至る歴史を記す。天武天皇は諸家に伝わる帝紀や本辞の誤りを正す必要性を感じ、稗田の阿禮にこれを記憶させ編纂を命じた。元明天皇の命を受けた太の安萬侶が、阿禮の語る伝承を採録し、古代の神話から推古天皇の時代までの事蹟を三巻にまとめ上げる。本書は天皇の治世の記録を通じ、国家統治の基本と徳教の根拠を後世へ伝えることを目的とする。

稗田の阿禮、太の安萬侶

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古事記 上の卷 序文がついています

序文

過去の時代(序文の第一段) ――古事記の成立の前提として、本文に記されている過去のことについて、まずわれわれが、傳えごとによつて過去のことを知ることを述べ、續いて歴代の天皇がこれによつて徳教を正したことを述べる。太の安萬侶によつて代表される古人が、古事記の内容をどのように考えていたかがあきらかにされる。古事記成立の思想的根據である。――

わたくし安萬侶が申しあげます。

宇宙のはじめに當つては、すべてのはじめの物がまずできましたが、その氣性はまだ十分でございませんでしたので、名まえもなく動きもなく、誰もその形を知るものはございません。それからして天と地とがはじめて別になつて、アメノミナカヌシの神、タカミムスビの神、カムムスビの神が、すべてを作り出す最初の神となり、そこで男女の兩性がはつきりして、イザナギの神、イザナミの神が、萬物を生み出す親となりました。そこでイザナギの命は、地下の世界を訪れ、またこの國に歸つて、禊をして日の神と月の神とが目を洗う時に現われ、海水に浮き沈みして身を洗う時に、さまざまの神が出ました。それ故に最古の時代は、くらくはるかのあちらですけれども、前々からの教によつて國土を生み成した時のことを知り、先の世の物しり人によつて神を生み人間を成り立たせた世のことがわかります。

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