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TORENDIA

小熊秀雄と藤原運

本文約360字 ・ 読了時間 約1分

あらすじ(AIが作成しました)

サガレンを放浪した小熊秀雄と藤原運、二人の詩人の対照的な資質を対句で描き分け、正しさゆえに愛されにくかった同志への思いを詠む槇村浩の詩。

槇村浩

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🎧 小熊秀雄と藤原運 / 朗読音声: VOICEVOX:雨晴はう

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サガレン。絶北の植民地。―――こゝに小熊秀雄かつて行商の鍬と共に放浪し 数年後藤原運またショベルを携えて徘徊した

小熊秀雄は自然を最もよく背后の凹影に見た 藤原運は自然を最もよく前面の凸影に見た

小熊秀雄は社会を痴呆せる自然の背后におしかくした 藤原運は社会を麻痺せる自然の前面におしすゝめた

小熊秀雄は生来の饒舌でしゃべりにしゃべりまくった 藤原運は労働者の簡素さでけんそんに語った

小熊秀雄は自然弁証法の詩人だった 藤原運は唯物弁証法の詩人であるだろう

小熊秀雄は時代の誤りを持つが故に多く愛され 藤原運は絶対に正しいが故に少く愛された だが、ルンペンの愛が少数のプロレタリアートの愛に替え難いとしても、わたしらは時として寂しい なぜなら、わたしの内にあるいくたのサガレンを正しく、そしてもっと多く世界に伝えることは、同志藤原の任務だから

完

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