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TORENDIA

小犬と太郎さん

本文約1,300字 ・ 読了時間 約3分

あらすじ(AIが作成しました)

犬好きの子供・太郎は、殺されそうになっていた二匹の小犬を小遣いで買い取り、家に連れ帰る。ある日、小犬たちに誘われて古い社の裏のもみの木の下を掘ると、大量の金銭が埋まっていた。驚く太郎の前に二人の女神が現れ、小犬の姿で人間界を視察していたと語る。女神たちは太郎の清い心と情け深さを称賛し、その宝を彼に授ける。目覚めると夢かと思われたが、宝は手元にあり、太郎は村一番の金持ちとなって村を治めることになる物語。

槇村浩

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🎧 小犬と太郎さん / 朗読音声: VOICEVOX:九州そら

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或所に太郎といふ子供がありました。太郎は大へん犬ずきでした。或日太郎はお母さんに二十銭お小づかいをいたゞきました。太郎は「何を買はうかなあ」といひ乍ら町を歩いて居ました。太郎はあちこち歩いて居ますと、二匹の小犬が今にも殺されさうに成ってゐました。太郎は情深い人でしたから「モシ/\その犬はどうしたのですか」「アヽ此の犬かね、此奴家へ入って来て私達が食事してるそばでクン/\/\/\泣きやがってね、うるさいから今殺そうと云う所だ」「なら私にそれをくれまいかネ」「たゞではやれないよ」その人はこすい目をしていひました。

「そんなら銭を出すが売ってくれまいか」「ホウ銭を出すといふのか、では三十銭おいて行け」「高い二十銭にせぬか」「よしハヽヽヽうまいもうけだ」とかげで舌を出した。太郎は家へ帰ると、「お父さんコレ、コノ犬を買って来たよ」「何、可愛らしい小犬だナア」お父さんはしきりにその犬をほめて居ました。小犬はかはいらしい目をバチ/\させながらお父さんにじゃれつきました。「アヽさうだ、お父さん馬に草をやらねばならないのだっけ」「アヽさうだ、それではやってくるがいゝ」「ではうらへ行って来ます」と出かけると、二匹の犬は其の後をなつかしさうに尾をふり乍らついて行った。

二匹の犬は太郎が馬に草をやってしまふまで見て居ました。それがすむと二匹の小犬は一匹は太郎のきもののすそをくはへて、コチラへ/\といふやうに引っぱります。又後の一匹は時々後を向いては太郎に、コチラへ/\といふやうにまねきます。太郎は面白く成って後へついて行きますと田舎へ出て来て、たんぼの中を何町も行きますと一つの古い社があります。そのうらに大きなもみの木がありました。犬はその根元を一生懸命にほって居ます。太郎も面白く成ってそこをほって居ると一つのふくろが出ました。その結目をとくと中からお金がどっさり出ました。お金は今しも入らうとする太陽に照らされて、キラ/\/\と目もまばゆいばかりに光りました。太郎は「アッ」といって思はず後へしりもちをつきました。とたんにサーッと金と銀の光が太郎の目を流れるやうに ました。

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