TRENDIA CLASSIC
骨のうたう(原
型)
竹内浩三
1 / 1
戦死やあわれ
兵隊の死ぬるやあわれ
とおい他国で ひょんと死ぬるや
だまって だれもいないところで
ひょんと死ぬるや
ふるさとの風や
こいびとの眼や
ひょんと消ゆるや
国のため
大君のため
死んでしまうや
その心や
苔いじらしや あわれや兵隊の死ぬるや
こらえきれないさびしさや
なかず 咆えず ひたすら 銃を持つ
白い箱にて 故国をながめる
音もなく なにもない 骨
帰っては きましたけれど
故国の人のよそよそしさや
自分の事務や 女のみだしなみが大切で
骨を愛する人もなし
骨は骨として 勲章をもらい
高く崇められ ほまれは高し
なれど 骨は骨 骨は聞きたかった
絶大な愛情のひびきを 聞きたかった
それはなかった
がらがらどんどん事務と常識が流れていた
骨は骨として崇められた
骨は チンチン音を立てて粉になった
ああ 戦場やあわれ
故国の風は 骨を吹きとばした
故国は発展にいそがしかった
女は 化粧にいそがしかった
なんにもないところで
骨は なんにもなしになった
竹内浩三の他の作品
TRENDIA CLASSIC
うたうたいは
竹内浩三
うたうたいは
竹内浩三 ・ 約1分
TRENDIA CLASSIC
鈍走記(草稿)
竹内浩三
鈍走記(草稿)
竹内浩三 ・ 約3分
TRENDIA CLASSIC
雨
竹内浩三
雨
竹内浩三
TRENDIA CLASSIC
あきらめろと云
うが
竹内浩三
あきらめろと云うが
竹内浩三
TRENDIA CLASSIC
ある夜
竹内浩三
ある夜
竹内浩三
TRENDIA CLASSIC
色のない旗
竹内浩三
色のない旗
竹内浩三
TRENDIA CLASSIC
海
竹内浩三
海
竹内浩三
TRENDIA CLASSIC
演習一
竹内浩三
演習一
竹内浩三
TRENDIA CLASSIC
演習二
竹内浩三
演習二
竹内浩三
TRENDIA CLASSIC
おもちゃの汽車
竹内浩三
おもちゃの汽車
竹内浩三
TRENDIA CLASSIC
帰還
竹内浩三
帰還
竹内浩三
TRENDIA CLASSIC
金がきたら
竹内浩三
金がきたら
竹内浩三