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TORENDIA

骨のうたう(原型)

本文約380字 ・ 読了時間 約1分

あらすじ(AIが作成しました)

他国でひょんと死んだ兵隊の骨が、白い箱に納められて故国へ帰っても、誰にも本当には愛されず事務と常識の中で処理されてゆく虚しさを詠む竹内浩三の代表詩。

竹内浩三

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🎧 骨のうたう(原型) / 朗読音声: VOICEVOX:もち子さん

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戦死やあわれ

兵隊の死ぬるやあわれ

とおい他国で ひょんと死ぬるや

だまって だれもいないところで

ひょんと死ぬるや

ふるさとの風や

こいびとの眼や

ひょんと消ゆるや

国のため

大君のため

死んでしまうや

その心や

苔いじらしや あわれや兵隊の死ぬるや

こらえきれないさびしさや

なかず 咆えず ひたすら 銃を持つ

白い箱にて 故国をながめる

音もなく なにもない 骨

帰っては きましたけれど

故国の人のよそよそしさや

自分の事務や 女のみだしなみが大切で

骨を愛する人もなし

骨は骨として 勲章をもらい

高く崇められ ほまれは高し

なれど 骨は骨 骨は聞きたかった

絶大な愛情のひびきを 聞きたかった

それはなかった

がらがらどんどん事務と常識が流れていた

骨は骨として崇められた

骨は チンチン音を立てて粉になった

ああ 戦場やあわれ

故国の風は 骨を吹きとばした

故国は発展にいそがしかった

女は 化粧にいそがしかった

なんにもないところで

骨は なんにもなしになった

完

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