TRENDIA CLASSIC

虐殺の記念日

今野大力

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砂時計はさらさらと流れる

民衆の赤き血は流された

到る処に銃火と剣戟がひらめいた

到る処に窮乏と犯罪が増加した

新聞紙はもっと恐しい話を捏造する

伯林ではパリーの革命を報道する

フランスの都ではリーブクネヒトの死が印刷される

……アンリ、ギルボウ

「自分を免職し得るものは民衆のみ」と独逸独立社会党員アルヒホルンは拒絶した。 けれど政府は断然彼を除名した、そして遂に民衆の憤激の鯨波は上がる、 伯林市中に市街戦起り、 スパルタクスブンドは市内の要所を占領し、臨時政府に対するゼネラルストライキは起された、 一九一九年一月一〇日伯林に於て、 然しこれは旧カイゼルの軍隊に鎮圧された、

革命は民衆の要求である、 旧き資本主義極悪の形骸を踏みくじき、明日の新しき太陽を迎えんとするもの、 民衆の胸に燃ゆ、 ああ、記憶せよ一月十五日! (それは帝国主義の血なまぐさき侵略戦争に駆り立てられて起された尼港のあの惨虐ではない)

それこそ、 万国の労働者農民にとって、 国際的記念日だ。 スパルタクスブンドの偉大なる指導者が、 独逸臨時政府を負うシャイデマン、ノスケ等の為めに 虐殺された記念の日だ、 一九二九年一月十五日 今日こそその十週年記念日だ

「カール、リーブクネヒト ローザ、ルクセンブルグを打ち殺せ!」 「カール、リーブクネヒト ローザ、ルクセンブルグを街頭に絞首せよ!」

ビラ十万枚は撒布にまかせられ、反動の挑戦的「祖国主義」宣伝のさ中に、 閧声をあげて押し寄せる帝国主義の傀儡、近衛の将校は、 ドイツブルジョア共の意志をうけて惨殺を決行した

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