本文へ移動
TORENDIA

寺院の右にて

本文約270字 ・ 読了時間 約1分

あらすじ(AIが作成しました)

由緒ある寺院の脇で、土に生きる幸を忘れた庶民の魂の懺悔を思いながら、望郷にとらわれた人々の哀しみを見つめる今野大力の詩。

今野大力

速度
🎧 寺院の右にて / 朗読音声: VOICEVOX:青山龍星

💰 この本を応援する(投げ銭)

1 / 1

古典の縁起を語れる大楼門の右にて感ずるは 極めてあわれなる庶民等が心中ぞ土に生くるものの幸を忘れて自己等が建つるこの寺院に拠り魂のざんげをせん人々のかなしさぞ     * 鳥けものの屍土に在りて 此処は人の香もせざりし頃より 未だ幾年を経しか 魂は未だに限りもなく 深山幽谷の彼方に憧れあるに 愚かなる望郷の者達は ここにあり往かんとせじ せめては古典のめぐしみに 会せんとのみ願えるか 我等北国の叢生 彼方へ憧れあるものの アブサント、阿片によいるが如くひたぶるに恋してあるに     * あああわれなる庶民等が心中ぞ 往かんと願えるものはあらざるか     * 彼らすべて懐郷病の患者なり

完

今野大力の他の作品

同じジャンルの朗読つきの本