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TORENDIA

中村孤月様へ

本文約3,900字 ・ 読了時間 約8分

あらすじ(AIが作成しました)

中村孤月へ宛てたこの書簡は、執筆者が自身の生活に対する孤月の不誠実な態度や男尊女卑的な思考に対し、強い憤りを示すものである。自身の平凡な人間としての自覚を語ると同時に、生活を共にする男性を軽視する姿勢や、世間での噂を面白がる態度を厳しく非難する。執筆者は、表面的な理解を押し付ける相手との決別を宣言し、自己の尊厳と生活を守ろうとする強い意志を論じている。

伊藤野枝

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🎧 中村孤月様へ / 朗読音声: VOICEVOX:玄野武宏

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私は、あなたにはもう一切手紙を書くまいと思つてゐました。けれども廿五日の第三帝国を読みまして、我慢してゐられなくなりました。私は昨夜それを読みました。私はその事についてぢつと考へつゞけて居ります。それで他の事は何にも書けません。それでこの手紙を書く事にしました。もしこれが第三帝国の原稿として不都合ならば致し方はありませんから一と通りお読み下すつたらお返し下さい。この次にはすこし実のあるものを書くことをお約束いたしませう。

あなたの幾度も/\の御催促に何故私が御返事をさしあげませんでしたかあなたは御存じないでせう、お気がつかないのでせう、それは前のあなたの手紙と後のがあまり違つてゐましたので私はすつかり腹を立てたのです。第一のお手紙には返事をかきました。第二のお手紙にいま御返事をしながらそのちがつてゐる処を申上げます。

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