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TORENDIA

「ニールスのふしぎな旅 上」まえがき

本文約1,700字 ・ 読了時間 約4分

あらすじ(AIが作成しました)

ガチョウの背中に乗ってスウェーデン中を飛び回る少年ニールスの冒険を描く。作者のセルマ・ラーゲルレーヴは、教育会から依頼を受け、三年かけて鳥や動物の生態を調査した。旅の過程で各地の伝説や風俗、動植物の友情や愛情が豊かな空想力と美しい風景描写とともに綴られる。本書は、スウェーデンの教育的意図に基づき執筆された、世界中で親しまれている物語である。

矢崎源九郎

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🎧 「ニールスのふしぎな旅 上」まえがき / 朗読音声: VOICEVOX:雨晴はう

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ヨーロッパの北のほうの国には、すぐれた童話作家がおります。アンデルセンといえば、みなさんの中で知らない人はないでしょう。それからトペリウス、この人も美しい童話をたくさん書いていますね。けれども、ラーゲルレーヴという名まえはあまり聞いたことがないかもしれません。そうでしょう、童話はほとんど書いてはいないのですから。でも、この人の書いた「ニールス・ホルゲルッソンのふしぎなスウェーデンの旅」(「ニールスのふしぎな旅」と短くしておきました)という童話は、みなさんも読んでみればわかるとおり、とってもすばらしいお話です。ですから、スウェーデンの人たちばかりか、いろんな国のことばに訳されて、よその国の子どもからも、おとなからも喜ばれているのです。

セルマ・ラーゲルレーヴさんは、一八五八年十一月二十日にスウェーデンのヴェルムランドという地方に生まれました。ラーゲルレーヴさんは足がすこし不自由だったせいもあって、小さい時から本を読むことが大すきでした。大きくなったら、詩や小説や戯曲を書きたいと思っていました。でも、そのためには、じぶんひとりで本を読むばかりではだめだと気がついて、二十三歳のときに女子高等師範学校にはいりました。そこを卒業してからは、しばらく女学校の先生をしていましたが、ちょうどそのころ、ある雑誌で懸賞小説を募集しました。そこで、故郷の伝説をもとにして「イェスタ・ベルリング物語」という作品を書いて出してみますと、それがみごとに当選しました。そして、一八九一年に出版されたこの作によって、ラーゲルレーヴさんの名は一躍有名になったのです。一八九五年まで先生をしていましたが、それからまもなくヨーロッパを旅行して、その時の経験から「イェルサレム」という名高い小説を書きました。

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