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TORENDIA

国語科学習指導要領試案(文法編)

本文約11,300字 ・ 読了時間 約23分

あらすじ(AIが作成しました)

国語科教育における文法の学習目的と、望ましい文法教科書の在り方を論じる。文法学習は文章を読み書きするための法則を身につけ、講読や作文と有機的に結びつく必要があると説く。また、既存の口語文法教授の問題点を指摘し、文法理論を事実に基づき誠実に記述すること、そして辞書のように随時参照可能な教科書の構成や、実践を通じて言語構造を会得させるための具体的な編纂方法を提言する。

時枝誠記

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まえがき

先生と生徒 生徒 先生、私たちは何のために文法を学ぶのですか。 先生 君たちが、正しく文章を読んだり、書いたりするためです。それには、ことばのきまり(法則、規則)をよく知つてゐなければいけません。文法はそのやうな法則を学ぶ学科です。 生徒 でも、私たちは、ことばの法則を知らなくても、話をすることも、読むことも出来るやうに思ひますが…… 先生 確かにさうです。君たちは、もう、ことばの法則を自然におぼえて、書くことも読むことも出来るやうになつてゐるのです。しかし、君たちは、まだ自分のことばが、どのやうな法則に従つてゐるかといふことを、反省したり、研究してみようと思つたことはないでせう。又どのやうに読むのが正しいか、どのやうに書くのが正しいかといふことを、はつきりと意識することが出来るやうにはなつてゐないでせう。つまり自覚して、ことばを使ふといふやうにはなつてゐないのです。 生徒 ことばのいろ/\な法則を知つて、ことばが使へるやうになれば、大変いいことだと思ひますが、どうして、ことばの法則を知るといふことが、そんなに大切なことなのですか。 先生 大変にいい質問ですね。自分たちの勉強することに、はつきりした意味を見出さうとすることは、いつでも大切なことです。ことばは、君たちがどのやうな学科を学ぶにも、又、世の中に出て、大事な用をはたすにも、なくてはならない大切なものです。人の書いたものが正しく理解されなかつたり、自分の書いたものが誤解されたりしたのでは、知識を得ることも、用事をはたすことも出来ません。ことばは、そのやうな大切な役目を持つてゐるものです。そこでこれを大切にするには、どうしたならばよいかといへば、正しく読み、正しく書かねばならないといふことになるのです。そのためには、辞書の助も借りなければなりませんが、ことばの法則を知るといふことは、それと同じやうに、大切なことなのです。 生徒 よく分りました。

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