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TORENDIA

ベルとドラゴン

本文約2,700字 ・ 読了時間 約6分

あらすじ(AIが作成しました)

バビロンの王が崇拝する偶像ベルと生ける神を信じるダニエルの対立から物語は始まる。ダニエルは、ベルの供物が僧侶によって持ち去られている秘密を暴き、神殿を破壊する。その後もドラゴンを葬り去ったことで王の臣民から反感を買い、ライオンの檻に投げ込まれるが、預言者ハバカクから授けられた食事で生き延びる。王はダニエルの奇跡を目の当たりにし、唯一の神を認めるに至る。本作は、偶像崇拝を否定するダニエルの信仰と、その試練を描く。

BEL AND THE DRAGON

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🎧 ベルとドラゴン / 朗読音声: VOICEVOX:波音リツ

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バビロン人たちは、ベルと名付けた偶像を持つていて、毎日それに大升十二杯の上等の粉と、四十頭の羊と、六杯のブドウ酒を捧げた。そして王はそれを信仰して、毎日礼拝に行つた……だがダニエルは自分の神を信仰していた。

そして王がダニエルに言つた――「なぜおまえはベルをうやまわないのか?」

その人は答えて言つた――「それはわたくしが人の手で作つた偶像をうやまわないで、天と地を作り、生きとし生ける者を支配したまう生ける神をうやまうからでございます」

それから王は彼に言つた――「おまえはベルが生ける神だとは思わないのか? 毎日どんなにたくさん飲み食いなさるか知らないのか?」

その時ダニエルは微笑して、言つた――「ああ、王様、あざむかれないようになさいませ。というのはあれは中はただの土くれで、外は真鍮でございますから、何一つ飲みも食いもいたしません」

そこで王は激怒して、僧侶を呼び集めて、一同に言つた――「もしおまえたちが、これほど費用のかかる品々を食いつくしているのがだれであるかを、わしに知らせなければ、おまえたちを殺すぞ。だが、もしベルがそれを食いつくしていることを証明できれば、その時はダニエルを殺そう。あの男はベルを汚すような不敬を口にしたからじや」

そしてダニエルは王に言つた。「お言葉のとおりにいたしましよう」

さてベルに仕える僧は妻子を除いて六十と十人あつた。そして王はダニエルと共にベルの神殿へ入つて行つた。

そこでベルの僧たちは言つた。「さらば、わたくしどもは外へ出ます。ですがあなた様は、ああ王様、食物を供え、ブドウ酒を用意して、扉をしつかり閉めた上、ご自身の印形で封をなさいませ。そして明日あなた様がお入りあそばしたとき、もしベルがすつかり食いつくしていないようでしたら、わたくしどもは死を覚悟いたしましよう……さもなかつたらわたくしどもをおとし入れるようなうそをついたダニエルが死ぬのです」

そして彼らはそれをあまり気にしていなかつた……というのはテーブルの下に秘密の入口が作つてあつて、そこから絶えず入りこんで、供物を食いつくしていたからであつた。

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