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TORENDIA

或る時の詩

本文約170字 ・ 読了時間 約1分

※本文が短いため「あらすじ」は省略いたします。

片山敏彦

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🎧 或る時の詩 / 朗読音声: VOICEVOX:青山龍星

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心の嵐が今去つたところだ

熱い嵐の中で、つめたい心がこゞえて

獣になつて魂の野を

走りまはつてゐた。

火に烙かれながら、一つの氷が

曇り日の天に向つて叫んだ。

心の嵐が今去つたところだ。

疲れた氷の火が静かにとけて

秋の曇り日の天の下に

春のやうなひかりを感じる。

やつと見つけたお母さんの乳房に

泣きじやくりながら、かじりつく赤ん坊に

私のこゝろは似てゐると思ふ。

完

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