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TORENDIA

千代女

本文約12,000字 ・ 読了時間 約25分

あらすじ(AIが作成しました)

十二歳の頃、綴方の投書が評判となり天才少女と称された少女は、周囲の期待と過剰な称賛の中で苦悩し、次第に文学への自信を失っていく。女学校卒業後、無為な日々に退屈を感じる彼女は、再び書くことへの衝動を抱きつつも才能のなさに絶望し、かつて自分を高く評価した恩師へ助けを求める手紙を送るまで追い詰められていく。自身の内面と周囲の視線の狭間で揺れ動く若い女性の心の葛藤を描く。

太宰治

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女は、やっぱり、駄目なものなのね。女のうちでも、私という女ひとりが、だめなのかも知れませんけれども、つくづく私は、自分を駄目だと思います。そう言いながらも、また、心の隅で、それでもどこか一ついいところがあるのだと、自分をたのみにしている頑固なものが、根づよく黒く、わだかまって居るような気がして、いよいよ自分が、わからなくなります。私は、いま、自分の頭に錆びた鍋でも被っているような、とっても重くるしい、やり切れないものを感じて居ります。私は、きっと、頭が悪いのです。本当に、頭が悪いのです。もう、来年は、十九です。私は、子供ではありません。

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