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TORENDIA

売られていった靴

本文約490字 ・ 読了時間 約1分

あらすじ(AIが作成しました)

靴屋のこぞう・兵助は、はじめてつくった靴が旅人に売れたことを喜び、その靴を大切にするよう旅人に何度も願い出る。靴を慈しむ兵助の執拗な行動に対して旅人が怒り出す中、兵助は旅人の姿が見えなくなるまで見送り、靴がいつまでも愛されることを願う物語。

新美南吉

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🎧 売られていった靴 / 朗読音声: VOICEVOX:青山龍星

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靴屋のこぞう、兵助が、はじめていっそくの靴をつくりました。

するとひとりの旅人がやってきて、その靴を買いました。

兵助は、じぶんのつくった靴がはじめて売れたので、うれしくてうれしくてたまりません。

「もしもし、この靴ずみとブラシをあげますから、その靴をだいじにして、かあいがってやってください。」

と、兵助はいいました。

旅人は、めずらしいことをいうこぞうだ、とかんしんしていきました。

しばらくすると兵助は、つかつかと旅人のあとを追っかけていきました。

「もしもし、その靴のうらの釘がぬけたら、この釘をそこにうってください。」

といって、釘をポケットから出してやりました。

しばらくすると、また兵助は、おもいだしたように、旅人のあとを追っかけていきました。

「もしもし、その靴、だいじにはいてやってください。」

旅人はとうとうおこりだしてしまいました。

「うるさいこぞうだね、この靴をどんなふうにはこうとわたしのかってだ。」

兵助は、

「ごめんなさい。」

とあやまりました。

そして、旅人のすがたがみえなくなるまで、じっとみおくっていました。

兵助は、あの靴がいつまでもかあいがられてくれればよい、とおもいました。

完

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