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TORENDIA

科学の不思議

本文約211,800字 ・ 読了時間 約424分

あらすじ(AIが作成しました)

フランスの農村で暮らすポオル叔父さんは、甥や姪たちに自然界の様々な現象を語る。叔父さんは日々の生活の中で蜜蜂の生態や雷の仕組みといった科学的な知識を、子供たちが理解できるように紐解いていく。専門家に限られがちな学問を誰にとっても身近なものとして捉え直す姿勢を通じ、子供たちが周囲の不思議や謎に対して自ら注意深く観察し、思考を巡らせるようになる過程を描く。

アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre

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訳者から

ポオル叔父さんは、本当に驚く程物識りです。どんな不思議な事の説明でも、分りやすく面白くしてくれます。ポオル叔父さんの解いてくれる世の中の不思議な謎は、何と云ふ巧妙さで、そして無雑作に出来てゐるのでせう。どんな事だつて、どんなつまらない事だつて、よく調べ、よく考へて見ると、驚く程意味を持つて生きて来ます。

ポオル叔父さんの姪や甥達は、アムブロアジヌお婆あさんのお伽話には倦きてしまひましたが、ポオル叔父さんの本当の事についての話には倦く事を知りませんでした。おもちや遊びに夢中だつた一等小さいエミルでさへ叔父さんのお話がはじまつてからはおもちやを忘れてしまつた位です。何でも知りたくてたまらない、不思議な事ばかり目につく、兄さんのジユウルや、一番姉さんのクレエルは叔父さんのお蔭でどれだけ悧巧になり、注意深く物を観、またよく考へるようになつたかしれません。

人間の眼につくもの、耳にするもの、何一つとして不思議でないものがありませう。不思議に思はないのは、無知に馴れてゐるからです。一度此の不思議な世界の本当の姿を知りはじめたら、此の世の姿は全くちがつたものになつて来るでせう。見るもの聞くもの一々生きて話しかけ、意味をもつて動き出すでせう。それはどれ程面白く、そして為めになるものを人間に示し、与へるでせう? そして又、人間の頭脳の働きと云ふものは、何んと云ふすばらしい発見をする事でせう? その発見はまた、多くの人間をどれ程幸福にするでせう?

此の本の中には、子供達の眼にうつつたいろんな事、出遇つた様々な事件について、臨機応変に、ポオル叔父さんが子供達の為めにしたお話をすつかり書いたのです。叔父さんのお話は、もつと/\続きます。

『お前達の好きなだけいくらでもしてあげる。』

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