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TORENDIA

新疆所感

本文約4,200字 ・ 読了時間 約9分

あらすじ(AIが作成しました)

新疆を縦断し視察した著者が、露国の脅威にさらされる同地の情勢と将来を論じる。清国の防備が脆弱である一方で、露国は鉄道敷設や周辺地域の掌握を通じ、新疆へ影響力を強めている。同地が英領インドや露領トルキスタンと地理・経済的に密接である現状を踏まえ、その喪失が清国の崩壊や東亜の情勢に直結すると警告する。著者は、新疆の現状把握が極めて重要であると訴え、国家による組織的な調査の必要性を提言する。

日野強

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予が嘉峪関をこえて新疆を横断し、カラコルム山脈を超越しおわりしまでに費したる日数、約三百日、その間親しく天山山脈に沿う高原を視察し、タリム河に瀕する平野を踏査して、耳聞目睹したる結果は、五十八万方マイルの大宝庫、古来蛮雲のとざす所となりて、空しく草莱(そうらい)に委し、二百万の生霊、なお瘴烟(しょうえん)の裡に包まれて、いたずらに混沌として睡眠するの憐むべき情態にあると同時に、新疆の運命すこぶる悲観すべきものあるに想到し、うたた感慨に堪えざるなり。請う少しくその理由を説かん。

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