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TORENDIA

續狗尾録

本文約13,800字 ・ 読了時間 約28分

あらすじ(AIが作成しました)

著者による一年間のヨーロッパ遊歴を経て、当時の仏、独、露、英における支那学(中国学)の現状と歴史的背景を詳述する評論。フランスが学問として最も古い歴史を持ち覇権を握る理由を大学の講座設置順序や研究の特色から論じ、各国の大学・東洋語学校における支那学者の変遷や、西洋における支那研究の起源、宣教師たちの役割を綴る。また、イギリスにおける支那学の先駆者たちの足跡も検証し、各国の研究動向を比較する。

狩野直喜

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一

自分は一昨年の秋から、昨年の十月に懸け、一年間餘歐洲諸國を遊歴し、其傍巴里・倫敦・伯林・聖彼得堡等の國都で、先般燉煌及支那の西陲から發見されて、一時斯學界を賑はした、漢代の木簡、及びに書いた漢人の尺牘、六朝及び唐代の舊抄卷子本やら、且つ古抄本の一部を筆録して歸つた。又同時に歐洲に名高き支那學者の門を叩きて、其緒論を聽き、支那學を一科目と立てある大學若しくは東洋語學校などゝ名の附く所は、必ず參觀して、支那に關する各般の研究が如何に行はれつゝあるかを見て尠なからぬ利益を得たが、以下歐洲に於ける支那學の現状を國に順うて略敍して見たいと思ふ。

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