TRENDIA CLASSIC
瘠我慢の説
福沢諭吉
1 / 15
立国は私なり、公に非ざるなり。地球面の人類、その数億のみならず、山海天然の境界に隔てられて、各処に群を成し各処に相分るるは止むを得ずといえども、各処におのおの衣食の富源あれば、これによりて生活を遂ぐべし。また或は各地の固有に有余不足あらんには互にこれを交易するも可なり。すなわち天与の恩恵にして、耕して食い、製造して用い、交易して便利を達す。人生の所望この外にあるべからず。なんぞ必ずしも区々たる人為の国を分て人為の境界を定むることを須いんや。いわんやその国を分て隣国と境界を争うにおいてをや。いわんや隣の不幸を顧みずして自から利せんとするにおいてをや。いわんやその国に一個の首領を立て、これを君として仰ぎこれを主として事え、その君主のために衆人の生命財産を空うするがごときにおいてをや。いわんや一国中になお幾多の小区域を分ち、毎区の人民おのおの一個の長者を戴てこれに服従するのみか、つねに隣区と競争して利害を殊にするにおいてをや。
福沢諭吉の他の作品
TRENDIA CLASSIC
蘭学事始再版序
福沢諭吉
蘭学事始再版序
福沢諭吉 ・ 約4分
TRENDIA CLASSIC
学校の説
福沢諭吉
学校の説
福沢諭吉
TRENDIA CLASSIC
女大学評論
福沢諭吉
女大学評論
福沢諭吉
TRENDIA CLASSIC
家庭習慣の教え
を論ず
福沢諭吉
家庭習慣の教えを論ず
福沢諭吉
TRENDIA CLASSIC
学者安心論
福沢諭吉
学者安心論
福沢諭吉
TRENDIA CLASSIC
京都学校の記
福沢諭吉
京都学校の記
福沢諭吉
TRENDIA CLASSIC
教育の目的
福沢諭吉
教育の目的
福沢諭吉
TRENDIA CLASSIC
旧藩情
福沢諭吉
旧藩情
福沢諭吉
TRENDIA CLASSIC
教育の事
福沢諭吉
教育の事
福沢諭吉
TRENDIA CLASSIC
慶応義塾学生諸
氏に告ぐ
福沢諭吉
慶応義塾学生諸氏に告ぐ
福沢諭吉
TRENDIA CLASSIC
慶応義塾の記
福沢諭吉
慶応義塾の記
福沢諭吉
TRENDIA CLASSIC
慶応義塾新議
福沢諭吉
慶応義塾新議
福沢諭吉