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TORENDIA

レモンの花の咲く丘へ

本文約69,800字 ・ 読了時間 約140分

あらすじ(AIが作成しました)

レモンの花の咲く南の国を舞台に、音楽堂で開かれる恋の競技と、それに翻弄される人々の姿を描く。音楽の天才である公子は、つれない女子に想いを伝えるために悲しい「死に行く人魚」の歌を捧げようとする。一方、領主や魔法使い、多くの騎士や音楽家たちが集う中、華やかな祭りの裏で、嫉妬や秘密の恋、そして予期せぬ悲劇が静かに進行し、幸福を願う人々の運命が、音楽堂に灯る光とともに冷酷な夜の闇へと飲み込まれていく様子を描き出す。

国枝史郎

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この Exotic の一巻を

三郎兄上に献ず、

兄上は小弟を愛し小弟

を是認し小弟を保護し

たまう一人の人なり。

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序に代うるの詩二編

孤独の楽調

三味線の音が秋の都会を流れて行く。

霧と瓦斯との青白き光が

Mitily の邦の悲哀を思わせる

宵。……………………

唄うを聞けや。

艶もなき中年の女の歌、

節は秋の夜の時雨よりも

凋落の情調ぞ。

私の思い出は涙ぐみ

ただ何とはなしに人の情の怨まるる。

その三味線と女の歌の聞こゆる間。

木の葉が瓦斯の光に散っている。

君代さん

さし櫛に月の光が落ちている

君代さん。

冴えた霜夜の

秋の白さ。

涙ぐみつつ露は窓のガラスに伝い

老いたる木の葉は散っている。

君代さん

十八の君代さん

鼈甲のさし櫛は

若いあなたには老けすぎた。

(別れし夕の私の印象。)

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死に行く人魚

時代 騎士の盛なりし頃

場所 レモンの花の咲く南の国

人物 序を語る人

公子

女子

領主

従者

Fなる魔法使い

騎士、音楽家、使女、童、(多数)

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序を語る人

旧教僧侶の着る如き長き黒衣を肩より垂れ、胸に紅き薔薇花をさす。青白き少年の仮面を冠る。

独白――

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