TORENDIA
フランケンシュ
タイン
宍戸儀一
TORENDIA
フランケンシュタイン
本文約1,200字 ・ 読了時間 約3分
あらすじ(AIが作成しました)
マリー・ウォルストンクラフト・シェリーの生涯と文学的背景を綴る。女権論者マリー・ウォルストンクラフトを母に、無政府主義者ウィリアム・ゴドウィンを父に持ち、文人や思想家が集う環境で育った著者の成長を描く。詩人パーシー・ビッシ・シェリーとの出逢いやイタリアへの移住、夫との別離という激動の半生をたどる。その中で『フランケンシュタインまたは今様プロメテウス』がいかにして世界文学史上に独自の地位を占めるに至ったかを論じる。
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🎧 フランケンシュタイン / 朗読音声: VOICEVOX:青山龍星
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この作品を書いたマリー・ウォルストンクラフト・シェリー(Mary Wallstoncraft Shelley)は、一七九七年に生れた。生れて数日のうちに母が亡くなったが、この母こそ、女権論者として有名な『婦人の権利の擁護』の著者マリー・ウォルストンクラフト・ゴドウィンで、イギリス無政府主義理論の開祖といわれるウィリアム・ゴドウィンの妻であった。母を失ったマリーは、この父の暖かい薫陶のもとに育ったが、牧師を辞めて文筆生活に入っていた父の、ぺイン、コールリッジ、ラム、サウジー等、文人や思想家との交友を通して刺戟を受け、少女期を過ごしたスコットランド地方などの荒涼たる自然を通して、独自の想像力を養った。マリー自身、スコットランドのダンディー附近を流れるテイ河の北に住んでいたころのことを、つぎのように語っている。「そこを回顧すると、がらんとしてものさびしい所なのだが、当時の私にはそう見えなかった。それは、自由のアイアリ(猛鳥の巣)であり、自分の幻想の被造物と交わることのできた、誰も顧みない、楽しい地方であった。」