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TORENDIA

地極の天使

本文約380字 ・ 読了時間 約1分

あらすじ(AIが作成しました)

星に甘え太陽に傲る時、世界の壊滅を願うという激しい言葉を、蜂の尾やラム酒、レトルトといった異様なイメージとともに畳みかける中原中也の詩。

中原中也

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🎧 地極の天使 / 朗読音声: VOICEVOX:玄野武宏

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われ星に甘え、われ太陽に傲岸ならん時、人々自らを死物と観念してあらんことを! われは御身等を呪ふ。

心は腐れ、器物は穢れぬ。「夕暮」なき競走、油と虫となる理想! ――言葉は既に無益なるのみ。われは世界の壊滅を願ふ!

蜂の尾と、ラム酒とに、世界は分解されしなり。夢のうちなる遠近法、夏の夜風の小鎚の重量、それ等は既になし。

陣営の野に笑へる陽炎、空を匿して笑へる歯、――おゝ古代! ――心は寧ろ笛にまで、堕落すべきなり。

家族旅行と木箱との過剰は最早、世界をして理知にて笑はしめ、感情にて判断せしむるなり。――われは世界の壊滅を願ふ!

マグデブルグの半球よ、おゝレトルトよ! 汝等祝福されてあるべきなり、其の他はすべて分解しければ。

マグデブルグの半球よ、おゝレトルトよ! われ星に甘え、われ太陽に傲岸ならん時、汝等ぞ、讃ふべき[#「讃ふべき」は底本では「讚ふべき」]わが従者!

完

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