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TORENDIA

教育談

本文約1,900字 ・ 読了時間 約4分

あらすじ(AIが作成しました)

小児の教育は父母の重要な責務であるが、現代の親はその本分を忘れ、他者に委託して顧みない傾向がある。幼少期は品行形成の最良の時期であり、教育を怠れば子が不良化する弊害を招く。著者は、親が自らの務めを自覚し、長期的視点で家庭教育を改善していく必要性を説く。特に将来の母となる女子の教育を充実させることが、社会全体の教育水準を向上させる鍵であると論じる。

箕作秋坪

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🎧 教育談 / 朗読音声: VOICEVOX:九州そら

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人の幼穉なるとき、意を加えてこれを保護せざれば、必ず病み、必ず死す。また心を用いてこれを教育せざれば、長ずるに及て必ず頑、必ず愚にして、蛮夷の間といえども共に立べからざるに至る。これもっとも知り易きの理なり。しかしてそれ、これを保護するがごときは、天然の至情ありて、知愚貧富の別なく、みな意を加えざるなきも、それ、これを教育するの一事に至ては、これを度外に置き顧みざる者また少からず。実に怪むべく、嘆ずべきにあらずや。

それ小児の生れて二、三歳より六、七歳に至るまで、その質たる純然無雑、白玉の瑕なきがごとく、その脳中清潔にして、いささかの汚点なし。ゆえにその耳目の触るるところのもの、善となく悪となく、深く脳に印象して、終身消滅することなし。これもってその性情を薫陶し、品行を養成する、このときをもって最上の期とす。その教導の方、宜きを得れば善かつ知、その方を誤れば頑かつ愚となるなり。この感覚鋭敏のときにあたり染習せし者は、長ずるに及んでこれを改んと欲するも得べからざる、なお樹木の稚嫩なるとき、これを撓屈すれば、長ずるに及でついにこれを直くすべからざるがごとし。終身、善悪智愚の岐るるところここにあり。あに意を留めざるべけんや。

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