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TORENDIA

手紙

本文約540字 ・ 読了時間 約2分

あらすじ(AIが作成しました)

西郷から贈られた吉行の刀を京で帯びる坂本龍馬は、後藤象次郎ら同志と共に国家のため日夜奔走する。折しも海上で紀州藩の蒸気船と衝突し沈没するという事態が発生した。長崎へ戻り一戦を覚悟して準備を進める中、紀州藩側から薩摩藩を通じて申し入れがあり和解に至る。海路の規則を定めるきっかけともなったこの出来事を、龍馬が兄である権平へ報告する様子を綴る。

坂本龍馬

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🎧 手紙 / 朗読音声: VOICEVOX:青山龍星

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一筆啓上仕候。益御安泰可レ被レ成二御座一愛度御儀奉レ存候。降而私儀無異乍レ不レ及国家之御為日夜尽力罷在候。乍二失敬一御安慮可二仰付一候。然ニ先頃西郷より御送被レ遣候吉行の刀、此頃出京ニも常帯仕候。京地の刀剣家ニも見セ候所、皆粟田口忠綱位の目利仕候。此頃毛利荒次郎出京ニて此刀を見てしきりにほしがり、私しも兄の賜なりとてホコリ候事ニて御座候。此頃出京役人ニも度会し、国家ニ心配仕候人ハ後藤象次郎、福岡藤次郎、佐々木三四郎、毛利荒次郎ニて、中ニも後藤を以て第一の同志致し、天下の苦楽を共ニ致し申候。御安心可レ被レ遣候。余事拝顔の時、万申上候。恐惶謹言。

六月廿四日直柔 権平様 左右

追白

此度ハ取急候間、何もくハ敷ハ申不レ遣候。京地の勢ハ大勢帰国仕候ものに御聞可レ被レ遣候。

私先頃京京の道ニて(四月廿三日之夜)中国海ニて、私しが蒸気船と紀州の蒸気船と突当り、私しの船が沈没仕候より、長崎へ帰り大義論を発し、ついに紀州と一戦争可レ仕と、私が部下のものへハ申聞、用意仕候内、紀州の方より薩州へ頼申、書キ物を以て勘定奉行らが断りに出かけ、日手尽し候ものから其まゝニさしゆるし候事ニ仕候。

皆人の申候ニハ、此龍馬が船の論なるや、日本の海路定則を定メたりとて、海船乗らハ聞に参り申候。

御笑可レ被レ遣候。再拝。

完

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