本文へ移動
TORENDIA

古盃

本文約160字 ・ 読了時間 約1分

※本文が短いため「あらすじ」は省略いたします。

萩原朔太郎

速度
🎧 古盃 / 朗読音声: VOICEVOX:玄野武宏

💰 この本を応援する(投げ銭)

1 / 1

小人若うて道に倦んじ

走りて隱者を得しが如く

今われ山路の歸さ來つつ

木蔭に形よき汝をえたり。

表面は蛟龍雲を吐いて

神有の祕密をそめて見るや

裏面には伶人額をたれて

物思ひ煩ふなよび姿

才華悧悧たる眼ざしには

工匠が怨みもこもりけんよ。

こは君逸品古色ありと

抱いて歸れば有情なりや

味よきしづくの淺紫なるに

け高き千古の春を知りぬ。

完

萩原朔太郎の他の作品

同じジャンルの朗読つきの本