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TORENDIA

冬の逗子

本文約330字 ・ 読了時間 約1分

あらすじ(AIが作成しました)

波の荒磯や色あせた不動堂の折鶴、冬に入る逗子・葉山の海辺の風景を、しみじみと詠み連ねた櫻間中庸の連作短歌。

櫻間中庸

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🎧 冬の逗子 / 朗読音声: VOICEVOX:もち子さん

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わびしさのつもれば獨り訪ね來て悲しき海の冬を聞くなり

水面擦り飛ぶおほ鳥の眞白なる翼に疲れ見えて哀しも

うら枯れし濱晝顏のながながと此處別莊の裏につゞけり

半島の岩に碎くる波見えて浪子不動に日は暮れなずむ

不動堂の折鶴の色あせゆきて冬に入るなりこゝ逗子の濱

手向けたる菊も懷かし不動堂やさしき主の住まひ給へば

折鶴の吊られたるまゝ色あせし不動の冬の夕べは哀し

マリやマリ汝知るやこの不動尊汝の瞳清らかなるよ

不如歸蘆花と刻みし石碑なほ倒れたるまゝ冬に入りたり

あまた窓皆カーテンを降したり海濱ホテルに人氣は見えず

濱の夕を馬走らする乙女あり赤き乘馬着のたのもしきかな

なぎさ打つ波のかけらのほの見えて葉山のはまに日は暮れるらし

馳けりゆく馬車馬の背にあかあかと落日にじめり葉山街道

完

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