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TORENDIA

レポーター

本文約300字 ・ 読了時間 約1分

あらすじ(AIが作成しました)

革命記念日の闘争を前に、越後平野の隠れ家で潜伏する二人の書記と、夜の闇へ走り出す若きレポーター仙吉の緊張を描く、長沢佑のプロレタリア詩。

長沢佑

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夜の十一月

北国はもう冬の寒さだ

硝子屑のような鋭い空ッ風が

日本海を越えて吹いて来る

荒涼とした夜の越後平野に

点々とみえるにぶい灯

あれはみんな仲間の住家だ

革命記念日の闘争を前に

ヨビ検の魔の手を逃れ

移動事務所を此処に持った二人の書記

今日で四日の穴居生活だ

沈黙の中に一切の準備は終り

武装された兵士は

現在――

戦いの野に旅たたんとしている

そとは夜更けだ

野末を渡る夜烏の声

全神経を耳もとへ集めて

(あれは犬の遠吠えだ)

宜し、時刻だ

パッと灯が消える

暗――

「ひとっ走りに行って来るよ」

「ん、大胆に細心に……」

「オーライ」

レポーター仙吉は

納屋の小窓を飛び越えて

暗の中へ――

(『プロレタリア詩』一九三一年十一月号に発表)

完

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