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TORENDIA

埋れた幻想

本文約350字 ・ 読了時間 約1分

あらすじ(AIが作成しました)

のどかな丘で演習にいそしむ若い兵士や生徒、詩人たちの姿を、大地の精のつぶやきと重ね合わせ、「地上の戦士は埋ずもれた」という言葉に収斂させる今野大力の詩。

今野大力

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🎧 埋れた幻想 / 朗読音声: VOICEVOX:九州そら

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慰める様な ぬるい南風に衣を

なびかせ なびかせ

大地の精が臥している

小高い丘の殺風景な(けれども希望に輝いた)処で

大地の精はつぶやいている

ああ古風な幻想よ

大地は忍従の革命家

秋を送り冬を迎え 地上すべて荒廃に帰せしめ

殺した大地の世界から

生命を呼び ま夏の

新緑あふるる青さを生む

(かくて神話の世紀から幾代の力を創った事か)

丘は今安らかな暁方の眠りを求める

朝早く営舎を出でて

美しい若い兵士がゆく

日曜の愛らしい生徒がゆく

シンプルハートの詩人がゆく

丘へ――野へ――

ああ演習が初まった

兵士は大地にまみれつつ一斉射撃の型をとる

少尉は刀をひらめかし

彼方に合図の声をまく

生徒は石に腰かけて

遠い 勇ましかった

海戦のあたりを夢見る

詩人はひとりねそべって

大地の精のつぶやいた

言葉をしきりに拾っている

「永遠に 永遠に

地上の戦士は埋ずもれた」

完

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