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TORENDIA

俳諧大要

本文約43,900字 ・ 読了時間 約88分

あらすじ(AIが作成しました)

盲目の俳士花山の願いに応え、俳諧の理論と実作の要諦を綴る。文学としての俳句の標準、他の文学との音調による区別、意匠と言語の多様な分類を論じる。また、和歌とは異なる俳句独自の四季の解釈や、題目の壮大さと繊細さの配合について考察する。最後には、実際の連句の附句を例に挙げ、句のつながりと情景の転換における工夫を解説する。

正岡子規

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ここに花山といへる盲目の俳士あり。望一の流れを汲むとにはあらでただ発句をなん詠み出でける。やうやうにこのわざを試みてより半年に足らぬほどに、その声鏗鏘として聞く者耳を欹つ。一夜我が仮住居をおとづれて共に虫の音を愛づるついでに、我も発句といふものを詠まんとはすれどたよるべきすぢもなし、君わがために心得となるべきくだりくだりを書きてんやとせつに請ふ。答へて、君が言好し、昔は目なしどち目なしどち後について来ませとか聞きぬ、われさるひじりを学ぶとはなけれど覚えたる限りはひが言まじりに伝へん、なかなかに耳にもつぱらなるこそ正覚のたよりなるべけれ、いざいざと筆をはしらし僅かにその綱目ばかりを挙げてこれを松風会諸子にいたす。諸子幸ひにこれを花山子に伝へてよ。

第一 俳句の標準

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