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TORENDIA

酒

本文約370字 ・ 読了時間 約1分

あらすじ(AIが作成しました)

三角術の試験前夜、友人に誘われて酒を過ごしたせいで翌日の試験が散々な点数に終わった顛末を、自嘲交じりに語る正岡子規の随筆。

正岡子規

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🎧 酒 / 朗読音声: VOICEVOX:青山龍星

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○一つ橋外の学校の寄宿舎に居る時に、明日は三角術の試験だというので、ノートを広げてサイン、アルファ、タン、スィータスィータと読んで居るけれど少しも分らぬ。困って居ると友達が酒飲みに行かんかというから、直に一処に飛び出した。いつも行く神保町の洋酒屋へ往って、ラッキョを肴で正宗を飲んだ。自分は五勺飲むのがきまりであるが、この日は一合傾けた。この勢いで帰って三角を勉強しようという意気込であった。ところが学校の門を這入る頃から、足が土地へつかぬようになって、自分の室に帰って来た時は最早酔がまわって苦しくてたまらぬ。試験の用意などは思いもつかぬので、その晩はそれきり寐てしまった。すると翌日の試験には満点百のものをようよう十四点だけもらった。十四点とは余り例のない事だ。酒も悪いが先生もひどいや。〔『ホトトギス』第二巻第九号 明治32・6・20〕

完

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