TORENDIA
東西南北序
正岡子規
TORENDIA
東西南北序
本文約420字 ・ 読了時間 約1分
あらすじ(AIが作成しました)
歌を作らずして口を衝いて出るものは皆歌になるという与謝野鉄幹の型破りな作風を、破れた鐘や錆びた長刀を振るう者に喩えて讃える正岡子規の序文。
速度
🎧 東西南北序 / 朗読音声: VOICEVOX:もち子さん
💰 この本を応援する(投げ銭)
1 / 1
鐵幹、歌を作らず。しかも、鐵幹が口を衝いて發するもの、皆歌を成す。其短歌若干首、之を敲けば、聲、釣鐘の如し。世人曰く、不吉の聲なりと。鐵幹自ら以て、大聲は俚耳に入らずと爲す。其長歌若干首、之を誦するに、壯士劍に舞へば、風、木葉を振ふが如し。世人曰く、不祥の曲なりと。鐵幹自ら以て、世人皆醉へり、吾獨り醒めたりと爲す。鐵幹自ら恃む所の、何ぞ夫れ堅にして頑なるや。余も亦、破れたる鐘を撃ち、錆びたる長刀を揮うて舞はむと欲する者。只其力足らずして、空しく鐵幹に先鞭を着けられたるを恨む。今や鐵幹、其長短歌を集めて一卷と爲し、東西南北といふ。余に序を索む。余、鐵幹を見る、日猶淺し。之に序する、余が任にあらず。然れども、其歌を知るは、今日に始まるに非ず。其歌集に序する、亦何ぞ妨げむ。乃ち序をつくる。
明治二十九年七月一日
東京上根岸僑居に於て、 子規子しるす。 〔與謝野鐵幹著『東西南北』明治書院 明治29[#「29」は縦中横]・7・10[#「10」は縦中横]刊〕
完
正岡子規の他の作品
TORENDIA
夜寒十句
正岡子規
夜寒十句
正岡子規 ・ 約3分
TORENDIA
蝶
正岡子規
蝶
正岡子規 ・ 約5分
TORENDIA
小園の記
正岡子規
小園の記
正岡子規 ・ 約6分
TORENDIA
すゞし
正岡子規
すゞし
正岡子規 ・ 約3分
TORENDIA
夏の夜の音
正岡子規
夏の夜の音
正岡子規 ・ 約4分
TORENDIA
ラムプの影
正岡子規
ラムプの影
正岡子規 ・ 約6分
TORENDIA
再び歌よみに与
ふる書
正岡子規
再び歌よみに与ふる書
正岡子規 ・ 約5分
TORENDIA
あきまろに答ふ
正岡子規
あきまろに答ふ
正岡子規 ・ 約5分
TORENDIA
字余りの和歌俳
句
正岡子規
字余りの和歌俳句
正岡子規 ・ 約4分
TORENDIA
ベースボール
正岡子規
ベースボール
正岡子規 ・ 約15分
TORENDIA
旅の旅の旅
正岡子規
旅の旅の旅
正岡子規 ・ 約13分
TORENDIA
犬
正岡子規
犬
正岡子規 ・ 約3分