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TORENDIA

ラ・ベルとラ・ベート(美し姫と怪獣)

本文約9,700字 ・ 読了時間 約20分

あらすじ(AIが作成しました)

没落した商人の末娘ラ・ベルは、父が命を救う引き換えに怪獣ラ・ベートのもとへ向かう。やさしい心を持つ彼女は怪獣と交流し、次第に愛を育む。ある日、姉たちの策略で帰宅が遅れたラ・ベルは、怪獣の瀕死の姿を夢見て戻り、自身の愛を告白する。すると怪獣は呪いが解けて王子の姿に戻り、二人は結ばれる。真実の愛が魔法を打ち破り、怪獣の正体と彼女の献身的な愛が物語の鍵を握る作品である。

ヴィルヌーヴ夫人 Madame de Villeneuve

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むかし昔、ある所に、お金持の商人がいて、三人のむすこと三人のむすめと、つごう六人のこどもをもっていました。商人には、お金よりもこどものほうが、ずっとずっとだいじなので、こどもたちたれも、かしこくしあわせにそだつように、そればかりねがっていました。

三人のむすめたち、たれも、きれいに生まれついてきているなかで、いちばん末の女の子は、きれいというだけではたりない、それこそ照りかがやくように美しくて、まだ三つ四つのおさな子のときから、ラ・ベル――美し姫とよばれていたのが、大きくなるにしたがい、美人ということばは、このむすめひとりのためにあるようになりました。顔かたちの美しいばかりでなく、心のすなおで善いこのむすめとはうらはらで、ふたりの姉たちは、あいにく、いじわるでねじけていて、妹の美しい美しいとほめられるのがにくらしくてなりませんでした。それに、この姉たちは、いばりやで見え坊で、世界一大金持のようにおもい上がって、ほかの商人たちのなかまを見下しながら、侯爵とか伯爵とか貴族のやしきによばれて、ぶとう会やお茶の会のなかまになることを、この上ないめいよにおもっていました。そして、妹のラ・ベルが、いつもうちにひっこんでいて、つつましくおとうさまに仕えているのを、「あの子はばかだから。」といってあざけりました。なにしろ、うちがお金持なので、むすめさんをおよめにといってくるものは、ことわりきれないほどありましたが、上の姉たちは、自分より上の身分のもののほか、まるで相手にしませんでしたし、末の妹は、まだわたしはこどもで、とうぶん、なくなった母の代りに、父の世話をしてあげたいとおもいますからといってことわりました。

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